インド洋のガラパゴス』と呼ばれる島があります。オーストラリア領でありながらインドネシアに近い、赤道の南の島『クリスマス島』です。
この島を有名にしているのは、『アカガニの大移動』毎年10月下旬から12月にかけて、1億2千万匹に及ぶアカガニ(学名:Gecarcoidea natalis/オサガニ科)が産卵のためにすみかである森林を出て、海に向かって大移動をするのです。島を真っ赤に染めるほどのカニの大群は圧巻!アカガニは現在17種類が確認されています。大勢のカニが蟻や人間という驚異と戦いながら、まるで絨毯のようになって移動するさまは圧巻です。それを目当てにクリスマス島を訪れる方も多いのです。
高い崖にその殆どの海岸を囲まれた絶海の孤島であるため、長く人間を寄せ付けず、従ってこの島には独特の生態系があります。『インド洋ガラパゴス』と呼ばれるのもそのためです。ぜひ、内陸の森林などを散歩してみてください。 クリスマス島のおもしろさは陸地だけではありません。島の周辺の海は、世界でも最も美しい海のひとつとして注目されています。ジンベイザメの目撃情報も多く、海中には色とりどりの魚が遊泳し、まるで大きな水族館のよう。この海の美しさは、シュノーケリングでも充分、楽しむことができます。新しいデスティネーション、クリスマス島。ぜひ一度、その独特の生態系を美しい海を見にいらっしゃって下さい!!

(バードウォッチングもできます。写真:グンカンドリ)